(本田消防少年団で実施した、防災タウンウォッチング&防災マップ作りの紹介)

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防災タウンウォッチングは、普段何気なく歩いている街を防災の視点から街を再発見していこ
うというものです。普段気にしていなかったことが、タウンウォッチングを通じて新しい発見があ
ったと思います。こんなに消火器って多く設置してあったの?!・・・

【防災タウンウォッチングの進め方】

1.1グループ7〜8人程度になるようにグループ分けをする。
2.グループ内で役割を決める。
  班長・・・班を統括する
  記録係・・・ウォッチング中に発見した内容などを地図や記録用紙に記録する
  撮影係・・・ウォッチング中に発見したものを使い捨てカメラやデジタルカメラで撮影する
  測定係・・・メジャーで道幅を測定する
  安全管理係・・・車や自転車が通るときに事故防止のための注意をみんなに促す
  など、一人ひとりに必ず役割が与えられるようにする。

  
         記録係                   撮影係                   測定係

3.あらかじめ決めてある調査区域やルートで災害が発生したことをイメージしながら防災ウォ
ッチングを開始する。自分の役割をこなしながら、以下の例のことに注意しながらウォッチング
をしていく。ウォッチングの時間としては休憩を入れながら1時間半前後がよいでしょう。

  
 防災タウンウォッチング

○例としてどんなことに注意して街を歩くのか・・・
   1.地震が発生したときに危険なところ
    ・倒壊しそうなブロック塀
    ・固定されていない自動販売機
    ・落下してきそうな看板
    ・LPGボンベなどの危険物
   2.災害対応資器材及び保管場所
    ・水利(消火栓や防火水槽・河川など)
    ・街頭消火器
    ・雨水貯水槽・銭湯(初期消火用の水)
    ・消防団・防災市民組織などの格納庫
   3.一次的に避難できるところ(広場があって安全が確保できるところ)
    ・神社やお寺
    ・一時集合場所・避難場所以外の公園
    ・畑
    ・駐車場
    ※一時集合場所や避難場所は事前に調べておく
   4.災害時に役立つところ ○
    ・病院や診療所
    ・井戸 ※初期消火にも使用できる
    ・災害時優先電話(緑か灰色の公衆電話)
   5.公共施設
    ・消防署・消防出張所
    ・警察署・交番
    ・区役所・出張所
    ・町会会館
    ・小学校・中学校
   6.道路幅の測定
    消防車両が通行できるかどうかメジャーなどで測定する。ポンプ車は3mあれば通行で
    きる。3m以上は通行可能。3m未満は通行不可。

※ウォッチングをしていくうえで重要なことは、災害が発生したことをイメージして地震が起きた
 らこの建物は倒れそうだなとか災害が起きたときにこれは役立つなというものを自分たちの
 目線で探すことです。

4.防災ウォッチングが終了したら、今度は発見してきた内容を地図に記入して、防災マップを
作成します。

【防災マップの作り方】



(1)用意した模造紙の中央部分に、ウォッチングした区域の地図を貼る
(2)地図の周りに撮影してきた写真を貼り、その説明文を書く
(3)地図上に発見してきたことを、発見場所に丸い色つきのシールを貼って、その説明を書く。
  色分けは、どんなことに注意して街歩きするかの項目の横の●の色で分けます。
(4)防災マップがわかりやすくなるように、いろいろな色のペンを使ったりして工夫して書いて
完成させる。



【発表会】



防災ウォッチングをして防災マップを作成した結果を各グループごとに発表する。
発表する内容としては、
(1)ウォッチングしてきた区域で地震が起きたときに弱いところはどこか
(2)ウォッチングしてきた区域で地震が起きたときに強いところはどこか
(3)実際に地震が起きたらどうなるかイメージしてください
など・・・

【準備するもの】
・地図(タウンウォッチング時の記録用と防災マップ用)
・チャックリスト
・記録用紙
・使い捨てカメラかデジタルカメラ
・3mのひも
・模造紙
・丸い色つきのシール
・筆記用具

 この取り組みは、防災意識をもってもらうためにとても有効な防災教育であると思います。家
族でやって自分の家の周りの防災マップを作成してもいいですし、地域での防災イベントとし
て、また学校での総合学習の授業に取り入れてもいいのではないでしょうか。
 普段何気なく歩いている街を防災の視点から再発見してみて下さい。さまざまな発見がある
でしょう。

協力:防災ネットワークプラン 井上さん