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たばこ火災を防ごう − 寝たばこは絶対にダメ!


最終更新日:2012年12月2日



 平成23年中、東京消防庁管内で「たばこ」による火災は794件発生し、死者は17人でした。たばこ火災は放火火災に次いで出火原因の第2位となっていますが、死者が発生した火災の出火原因のトップが「たばこ火災」です。

 たばこ火災に至った経過をみてみると「不適当なところに捨てる」が最も多く、喫煙マナーを守ることで多くのたばこ火災を防げるということです。また、出火原因は、たばこの不始末によるものや、火種が完全に消えたのを確認しないでごみ箱にそのまま捨てたために出火したもの、吸殻が一杯にたまった状態の灰皿に捨てたために火種が床に落下するなどで火災が発生しています。

 たばこ火災の大きな特徴は、ふとんやクッションなどに着火すると、着火直後は炎を出さないで燃える「無炎燃焼」します。そのために炎を上げて燃えるまでに数時間かかることもあり、火災の発見が遅れ延焼拡大してしまうこともあります。また、寝たばこによる火災はぼや程度の小規模の火災でも死者が発生しています。

 万が一ふとんなどの綿製品にたばこの火種が着火した場合、特に気をつけるのは、水をかけていったんは消えたように思えても、内部は完全に消えておらず、再び燃え出すことが多くあります。風呂などにつけたり、屋外の安全なところに出して多量の水をかけるなど完全に火を消しましょう。消したはずは“禁物”です。


たばこ火災を防ぐポイント!

・ポイ捨ては厳禁。必ず灰皿のあるところで吸いましょう。
・灰皿は、しっかりした縁どりの大きいものを使いましょう。
・灰皿の中には、水を入れておきましょう。
・灰皿を吸殻でいっぱいにしないようにしましょう。
・寝たばこ、歩行中のたばこは絶対にやめましょう。
・ちょっとした用事でも、その場をはなれるときは必ず火を消しましょう。
・灰皿の吸殻は、水をかけ完全に消えたのを確かめて吸殻専用の金属のごみ箱に捨てましょう。


ふとんにたばこを着火させ、30分経過した状況
(平成15年度東京消防庁消防科学研究所一般公開)

たばこ火災実験−座布団にたばこを落としたと想定した実験
(本田消防少年団で実験/平成15年実施)

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